2008年6月24日火曜日

日本の風物詩、ホタル狩り

暗闇に舞う光の祭典

田んぼのほとりの
野原の中に


星屑のような無数の光が飛び交い
吹雪のように舞う

その光は、やわらかく、ほのかで 淡い


何のことか、わかりますか?

ほたる(蛍)なんです


最近では、街中ではまず見かけることがない

いや、田舎でもほとんど目にしないかも

それほどホタルは少なくなってしまったのかも



ホタル狩りってご存知ですか?



一見するとホタルを 捕獲しにいくように思えるこの言葉

しかし、日本語のホタル狩りは、けっしてホタルを捕まえない



とびかう光を眺め、楽しむのです


ところで、ほたるって何なの?という方のために


虫です、昆虫

そのオスのお尻の部分が光ります

白い淡い光

きらきら輝くことはなく、青白い、黄色というかちょっと緑がかった光

メスは光りません


オスが光るのは、求愛活動

メスを求めて光り、飛び交うのですね

ほたるにとって

夏は恋の季節なんです



ちなみにこのほたるの光
触っても熱くありません

熱を出さない発光なのですね


小さいころ、光るものは熱いって思い込んでた子供たちには

ほたるのお尻に触るとやけどするよって思ってました

でも、考えてみたら熱いわけない

ほたる自体が焼け死んでしまうよ


メスが近づいたら焼き殺されたなんていうと

しゃれにもなりませんから

いくら熱い恋の炎が燃えていたって
ほたるのお尻は冷たいままなのです


そして、ほたるの光は、

ついたり、消えたり点滅します

なんと生き物が、電子機器のように定期的に

光ったり、消えたりするのはすごい!

でも、メスはどんな光り方のオスを素敵だと思うんだろう

より、明るく情熱的に光り輝くオスがモテるのかな?


オスの方も素敵なメスがいるときには、よりいっそうがんばって輝くのかな?



ところでホタル狩りの観光名所ってあるのでしょうか?

実はあります


都市の近くにもあります、

例えば名古屋という大都会の近くにも各務原というところにあります


ただ、あまり知られておりません

観光名所といっても、何もないただ真っ暗なところですから

観光バスが列をなしてくる大きな駐車場があったり
お土産屋さんがあったり、
屋台が出てたりするわけではありません

けっして「ホタル饅頭」なんてお土産売ってたりしません


単なる田んぼの中や野原、小川のほとりだったりです


そんな穴場を見つけ、浴衣姿でこっそり出かけてみる
こんな日本の原風景、いかがですか?

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